ナビの北海道旅行記2008 パート2
7月22日
7時前には起床。外を見ると雨!ってほどではないんだけど霧雨なのか朝霧なのかが降っていて、、、あちゃ〜やっぱり合羽登場じゃん。もう高さんは先に起床していたみたいで「おはようございます」ってご挨拶。今日から2日間は一緒に行動することになる。羅臼に8時30分に行って「クジラウオッチング」に参加するので、モシリバのオーナー中村さんに早めの食事をお願いしておいたので、7時過ぎに朝食。

ところで、同行する高さん。実は10日以上も前に福岡を出発し俺より1週間近く前から道央から道北を廻ってきたんだそうな。いや〜これって凄いことだと思う。会社を定年で退職したら 自分のバイクで北海道を走りたいっていう壮観な考え方。俺もいつかは定年を迎えるわけで、こんな壮大なツーリングをしてみたいもんだ。ちなみに高さんは俺と離れたあと襟裳や函館を経由して本州に渡り東北3大祭りを見学してお盆過ぎに自宅へ帰るそうな。ある意味尊敬に値する方です。それに乗ってるバイクがゴールドウイングときたらレベルが違う。

食後 一応船が出港するかどうか確認の電話を入れてみる。風はなぎ状態なので普通に出航するそうだ。8時前にモシリバを出発。これから羅臼に向かう。出発前にモシリバのオーナーが使っていた焼酎のボトルを俺のバイクに積載して、、、、。(意味はあとで判ります。)結局最初から合羽を来て出発するハメになってしまった。霧雨の中での走行なのでヘルメットのシールドに小さい水滴が当って走りにくい。こんなんで鹿さんでも来ようものならたまったもんではない。

8時30分ほぼ予定通りに道の駅「羅臼」に到着。ここからデンジャーな階段を使って知床クルーズの乗船券を購入しにいく。
名前を告げて料金を支払い、バイクに乗って港の乗り場へ移動。そこには、今日乗船するエバーグリーン号が係留されていた。早速乗船。途中雨に降られても辛いので俺も高さんも合羽を着たまま救命胴衣をつけてしばし出航を待つ。
その間ヒマなので、午後からレンタカーを借りるために電話を入れておく。

「すいません!毎年いつもこの時期バイクで来てレンタカー借りて行く者ですが!」って言っただけで受付の女性は俺の事を思い出してくれた。俺の名前や住所なんて すぐに知らなくても、バイクを置かせてレンタカーを借りるヤツはいないそうだ。だからこれだけで全てを把握してくれる。いかに俺が変わり者か判る。
ところで知床ネイチャークルーズの運営するエバーグリーン号は3年ほど前から運行をはじめた船で最新の設備が整っていて期待値が大きい。キャプテンの長谷川さんは羅臼生まれの元漁師で漁船の船長をしていたそうだ。

またキャプテンを補佐するクルーの佐藤さんはクジラについての生態の調査などについては世界的に有名な方。エバーグリーン号が出航しない時は自らカテリーナ号という船を所有していて調査に当っているそうだ。

約束の時間に来たものの出航は9時なので、それまでの時間が長いこと長いこと。しばし待たされた後9時過ぎ出航。果たして乗船客は何人いるのかな?って思っていたら20人以上の乗船客がいたのには驚いた。てっきり数人しかいないかな?って思っていたから。
船は速度を上げて根室海峡に向かっていく。しかしいくら進んでもクジラはおろかイルカさんすら見ることはできない。魚群レーダーや先導のクルー佐藤さんの目で探しているんだけど、全く現れないそうだ。北海道沖の陸地や国後島の影すら見られないと船は何処を進んでいるのか検討すらつかない。

この先にロシアの領海に入るので引き返して他の場所を探すとの連絡。もっともキャプテンの長谷川さん今は領海とは言ったものの、「実際は日本政府は国境とはみなしていません。グレーゾーンみたいなものですが、皆さんの安全のため引き返します」とのアナウンス。実際釧路の漁船がロシアの国境警備隊に狙撃されて亡くなられた方がいるし仕方がないのかもしれない。
あまりヒマなので2階の展望デッキへ。さすがに時間もなくなってきたのか、少しでもクジラを見せたいのかエンジンを全速力で船は進んでいく。すると、今まで何でもなかった俺だったんだけど、上層部の方が揺れが大きいのか、、、酔ってきた。
「ウオ〜ップ!気持ち悪いんですが、、、。ちょっと吐きたいんですが、、、」
う〜辛い〜下に降りたい〜。って思うも船の揺れが大きくて動けそうにない。ただパイプにしがみつくのがやっと。それに帽子が飛ばされちゃった。あちゃ〜マックツールの帽子だったのに。勿体ない。

港に戻るとクジラが一頭も見られなかったので次回半額になる割引券を貰った。岸壁に足をつくと、、、あ〜平衡感覚なくなっちゃって、、、ヨタヨタしばらく歩くハメになってしまった。でも船酔いも直った事だし。早めに昼食を摂ろう。
バイクで再度 道の駅「らうす」に戻って「たかさご」というお店に高さん共々入店。
本当は高さんにはトドの焼肉でも食べて欲しかったんだけど、寒かったこともあり俺もあわせてラーメンを食べる。

変な話、さっき船酔いで吐きたかったけど、胃袋には空っぽだったようで、暖かいラーメンは胃袋に響く。んん〜旨い。
食事をしたあとで、高さんは買い物に。どうやら羅臼昆布を買いたいそうだ。俺はそんなのには興味がないのでバイクに向かって行って一服。あ〜旨いタバコだこと、、、。

やがて買い物を済ませた高さんが戻って来たので出発する。まだ合羽は外せそうにない。またまた嫌な霧雨のなか、走っていく。モシリバを右手に見ながら通り過ぎて薫別トンネルを出たらショートカットして川北経由で中標津空港そばのトヨタレンタカー営業所へ。

受付嬢がお出ましで「いらっしゃいませ〜お待ちしてました〜!」ってご挨拶。んなわけで俺も

「今年も来ました。バイク置かせてください〜!」ってんでいつもの?駐車スペースに移動。そんな関係だからレンタカー借りるにあたっての説明は全て省略。その上、最低グレードで話をしていたのに、該当車が無かった訳でもないのに知らずにアップグレード。でもって料金同じ。いや〜役得なのか何なのか?ありがたいもんだ。

今回レンタカーを借りた理由は雨だったから、、、では実はない。高さんのバイクGL1800ゴールドウイングではダートを走るのは行けないことはないけど辛いだろう。今回はそんな場所を廻る予定だし。それに明日早朝に川北温泉に行きたかった事もある。川北温泉は俺のZちゃんでも行きたいとは思わない場所。でもレンタカーで毎年行ってるし、今年は高さんを連れて行きたかったから。
まず北19号を走るも視界が悪く、感動できる場所ではなさそう。
晴れていれば最高のロケーションなんだけどね。残念。そして開陽台方面に向かってみたものの、展望台はかろうじて道路から視認できる程度。これじゃ時間の無駄じゃん。ってんで高さんには気の毒だけどパス。もし明後日ソロになった時に天気が良かったら立ち寄ってください。
このあと養老牛温泉方面に。
養老牛温泉は宿泊する訳じゃないし、時間の問題もあるので、そのままパスして林道に進み、からまつの湯に向かう。

今までは林道を走ると、からまつ橋ってのがあって、場所の特定は安易だったんだけど、林道の拡張工事にともなって旧林道の一部は廃道になってしまい、場所を特定するのが難しい。何とか見つけて「からまつの湯」に到着。
高さんは、道東では初めての無料露天風呂に入ることになる。先客がいるので、おじゃましていいですか?と確認してから物置小屋で下着を脱いで入浴。んん〜気持ちいい。やっぱりこうでなくっちゃ。先客の方は地元の方のようで、かなりの話好き。なんでも よくよく入浴しにくるんだとか!でもって清掃なども行っているそうなので、入浴させていただくのに感謝せねば。

20分も入浴はしていないんだけど、先客より先に温泉を出る。車に戻ると、、、、んん?おばちゃんが一人でタオルを持って?まさか?混浴であることに変わりはないんだけど、おばちゃんとは言えちょっと勇気がいるんじゃない?だって水着禁止だもん。
裏摩周に寄らずに直進して神の子池に向かう。最近ガイドブックなどで頻繁に案内されてきたせいか、途中の林道はダートにもかかわらず、観光バスもくるほどメジャーになりつつあるらしい。あまり人がいない事を期待しつつ向かうと、、、。

ありゃりゃ?車もバイクもいない。そこは無人の神の子池だった。こんなことも珍しい。2人で貸し切りの神の子池を観賞する。晴れていれば、池の中を泳ぐオショロコマが見えるんだけど今日はどこかに隠れているのかな?確認できなかった。
緑の市街に進んで、こんどは「さくらの滝」に向かう。ここも案内板を見ながら走るもしばらくはダートが続く。車を止めて滝に向かうも、、、あれれ?昨年ほどサクラマスはいないのかな?滝登りの数が少なすぎる。多少は待っているとチャレンジするサクラマスもいるんだけど、、、。待ってる方がしんどいっていうかじれったい。

多分水温が低すぎるのかな?下流を見渡しても魚がいる様はよく判らなかったんだけども。ここを一番に高さんに見せたかったんだけど、、、。魚の滝登りってのは何処でも見られるしテレビでも放送されるだろうけど、やっぱり生で見られれば感動できるんだけどね。
ちょっと心残りをしながら出発。今度は清里の焼酎工場に行く。同行している高さんは九州、福岡の方。当然焼酎にはウルサイのではないか?そう考え北海道の焼酎を勧めてみたかった。九州の焼酎はサツマイモ、蕎麦、麦など場所場所によっては色々な味わいを楽しめるけど、道東の清里町では地場のジャガイモを原料に焼酎を製造販売している。

看板こそあるものの、俺も行くのは初めて、、、!ちょっと場違いなお城の宮殿のような建物じゃ判らんぜ!時間も17時前になっていたので仕込みなどの作業は終わってしまったみたいで、簡単にモニターでのビデオ放送しかやってなかった。
試飲を聞いてみると売店で行っているとのこと。
そこで売店に行くと、、、あるわあるわ!清里で売られている全ての焼酎の試飲ができるみたい。それも自分で行うみたいだから好きなだけ飲めるみたい。

こりゃ酒好きにはたまらないかも?俺は運転するから飲めないけど、折角だからって高さんに薦めてみるけど遠慮されちゃったみたい。そのかわりお土産で購入する焼酎を品定めされていた。
レンタカーを借りてから雨が降ったり止んだりの繰り返しで、とてもバイクでのツーリングには向いていない天気だな。今日はレンタカーにして正解だったかもしれない。焼酎工場の見学ってのも簡単に終わってしまったし、最後に来運公園に立ち寄ってモシリバに戻ろう。

来運公園は何度も来ているんだけど、今だもって場所が判りにくい。多分フィーリングで走って行ったら判らないままになりそうなので、カーナビで詮索。もっとも来運公園なんてのは登録されていないので、それらしいキーワードで検索。
それらしい記憶の中、、、、やっと発見。車を駐車場に止めて、朝、モシリバでバイクに積載した焼酎のボトルを持参で水飲み場へ。コップが置いてあって、、、んん〜うま〜い!!っす!

ここは斜里岳の伏流水の源流の一つ。水温が一定だけど、夏だからとっても冷たくて美味しい。その水をモシリバまで持って帰りたかった。その為に焼酎のボトルを持参して水を汲みキャップをしっかりしめて出発。今日の宴会でこの水が残ったら朝食用のご飯でも炊いてもらおうかな?
ここからモシリバまで戻るには、知床峠経由では間違いなく19時を過ぎてしまうだろう。そこでウトロへ行くのは諦めて根北峠経由で戻ることにする。これならば18時過ぎ、、、最初の予定通りに到着できそう。

特に立ち寄る場所は考えていなかったんだけど、越川地区まで来た時に越川橋梁があるのを思い出して立ち寄る。俺一人だったらスルーだったかもしれないんだけど、、、。

ここの橋の説明は割愛するけど、高さんには建設された意味を俺の知ってる限りの知識で説明。折角なので停車して高さんも写真撮影。
このあとはひたすら峠を越えて標津町へ。途中、川北温泉の看板があるので、「明日、食事前の早朝にここに行きますからね!」ってアポを取っておく。多分 気に入ってもらえると思うんだけど。

お決まりのサーモンロードを走って(この看板の裏側は何故かミルクロードってなっているんだけど、、、)古多糠地区を経由して、、レンタカーなので薫別トンネルを経由せず ダートの悪路をわざわざチョイスしてモシリバに戻った。

朝出発する時点では、今日は俺達以外に1名だけ加わるって聞いていたんだけど、、、車は2台あってバイクも2台駐車されていた。最終的に7名の宿泊になったそうだ。これって結構賑やかな宴会?になるかな?
横浜から来た横川さんご夫妻やZ1000で北海道をツーリングしている「ぱっち」さん。セローのライダー、俺と同じさいたまから来た男性などなど。

夕食後におなじみの宴会。昨日と同じ流氷のオンザロックの焼酎で肴は北海道話がメインで進んでいく。横川さんご夫妻は今日羅臼岳をトレッキングしたそうだ。でも、1日雨だったはず、、、。ところが横川さんの話ではウトロ側から登ったんだけど晴れていて暑かったそうだ。

結構、北海道の山は走破しているそうで、明日は体を休めるためと移動のためのドライブ。そして明後日トムラウシに向かうそうだ。辛くないのかな?中1日だけの休息で。正直俺よりもご年配の方と推察したけど、、素晴らしい方だ。これも登山っていう目的があるから北海道に魅力をもたれて行かれるのかな?無理せず がんばってくださいね。

また立川から来た「ぱっち」さん。(掲示板の関係でハンドルネームで掲載してあります。)Z1000のバイクに乗って来たそうだけど、、、あれれ?エアークリーナー取っちゃってファンネルにしちゃっているけど、、マズイでしょう?雨や泥がくっついたら吸気効率下がっちゃうじゃん。でも、昔マッドマックスって映画で有名になったZ1000マークUって、、彼はカワサキ党なのかな?パーツだってワンオフになりそうな20年以上前のバイクを乗れるってのは好きな証だもんね。それに高さんと同室なんだそうな。あれ?俺って貸し切りの部屋のままでいいのかな?

それとセローのライダー。彼は素泊まりだそうで夕食の間は部屋で夕食を食べてたそうな、、。宴会が始まったらリビングまで降りてきて会話に入る。それと、さいたまから来た男性。しばらく時間が進んでしまい23時になってしまった。「ぱっち」さんに明日川北温泉に誘う。セローのライダーも誘ったんだけど明日考えるそうだ。一応明日出発6時ってことで解散。そして就寝する。zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
7月23日
タイマーをセットして6時前に目覚める。特に着替えがいるわけでもないので、タオルとレンタカーのキーだけ持って部屋を出ると高さんが待っていてくれた。同室の「ぱっち」さんと、、、行くかどうか判らなかったんだけどセローのライダーも起きて来て4名で出発。缶コーヒーを購入してモーニングコーヒーとして飲みながら川北温泉に進む。30kmほどはあるだろうけど、早朝だし道東だし40分程度で行けるでしょう。

問題は、ここ数日雨が降っているので、川北温泉の入口ゲートが閉まっていないかな?ってのが不安だったんだけど、問題なく林道に入ることができた。この先5km程のダートが続くんだけど、天気が良くない日が続いていたんで水たまりが多くぬかるんでいる。高さんも、「ぱっち」さんも、これじゃ俺のバイクじゃ来れないなあ〜って言っていたけど、、そうだろうね。俺だって自分のバイクじゃ行きたくないもん。

温泉に到着すると誰もいない!って思ったら怪しげな地元のおじさんがいて、一緒に入浴。誰も入浴していなかったんで、温度は源泉の温度のままで熱いこと熱いこと、ギャ〜オ!!って叫んじゃった。温度を調整する水を入れて3分後、やっと入浴できた。いや〜気持ちいいこと。道東は温泉天国でもあるんだけど、比較的ダートの先にある温泉ではロードスポーツバイクでは行けないことはないけど気分が乗らない。だからレンタカーをチョイスするってのも正解かな?それだけ俺も軟弱になっちゃった、、、でも高さん、「ぱっち」さんともいい経験されたんじゃないかな?

モシリバに戻ると朝食タイム。川北温泉の話題で話が進む。俺は高さんともう1日行動を共にする。「ぱっち」さんはモシリバから一気に苫小牧まで走って深夜便の「さんふらわあ」で東京に帰るそうだ。これも晴れていればいいんだけど、今日の天気ではしんどいなあ〜!お気の毒。俺達も本来ならば今日はレンタカーを返却してバイクで根室方面をツーリングする予定だったんだけど、雨が降り続いているので、レンタカーを延長して今日1日ドライブすることになった。
レンタカー会社に電話を入れて時間の延長をお願いしておく。快諾頂いて感謝感謝。
今日は少なくても合羽のお世話になるのは少ないでしょう。

出発時間が迫ってきた。まずはトムラウシ方面に向かう横川さん夫妻や他の方を お見送りする。一期一会ってやつかもしれないけど、楽しんで登山をお続けくださいね!
そのあと、俺と高さんのレンタカーは「ぱっち」さんのお見送りで出発!いってきま〜す!

「ぱっち」さんは今日1日雨かな?多分夕張までくれば雨も止むかもしれなけど安全運転でお帰りくださいね!俺達の今日の予定は根室方面。まずはしばらく走るしかない。
別海に入ると大雨!何だかなあ〜?この雨何とかならないだろうか?やっぱりバイクじゃなくて正解かな?バイクだったら今日1日走っただけで終わってしまうじゃん。

本来ならばZ750Sとゴールドウイングでのランデブー走行を画策してはいたんだけど、、、やっぱりイヤだ。こんな雨じゃ。しんどすぎる。

本別海を過ぎた行臼地区で早速観光。
まずは元国鉄(元JR)の廃線跡になった奥行臼駅跡。ここは元標津線の駅跡で、今でも当時の面影を残してくれている雰囲気が俺的にも好きだ。

ちょっと雨が強いのが難点だけど傘を差してちょっと散策。駅舎内には昭和の頃の全国の路線地図があって、高さんに「九州の廃線になった路線が掲載されているけれど判ります?」って聞いてみた。そこそこ記憶はあるそうだ。

俺は行った事はない筑豊方面だけど、「今でも当時の線路跡とか面影があります?」って聞いても、さすがにそれは全くないでしょうとのこと。
駅跡の道を挟んで反対側には駅逓がある。ここも俺はセットで訪問したい。多分鍵がかかって入れないだろうから、管理人さん宅に伺って鍵を開けてもらい入室する。(こんなの知ってるだけで実に俺はマニアックかな?)

駅逓って馬と人が休む宿泊旅館みたいなもの。できるだけ明治 大正時代の面影を残しつつ現在まで保存されている文化財の一つ。
見慣れた光景だと思っていたんだけど、今回面白いものを発見。台所に貼りだされていた紙。それは食中毒についての記載なんだけど、、、、
あれま?時代錯誤の記載があるのにはビックリ&笑っちゃった。明治42年発行の文面なんだけど、そのいくつかを抜粋すると

菊菜とからし==同食すれば命に関わる
カニと氷水==同食すれば腹いたむ
にらと蜂蜜==同食すればシャックリがでる。
トウモロコシとたにし==同食すれば命に関わる。
こんなもんじゃなくて30項目以上も書いてあった
それを裏付けるものとして明治何年何処で誰が何と何を食べて死亡したとか書いてあった。いまでは迷信とも思えるウナギと梅なんかも書いてあった。でもちょっと現代では通用しなさそう、、、。
結構面白いものを見させていただきました。これは俺も新発見でした。十分楽しまさせて頂いて管理人さんにお礼をして出発。

厚床駅前の商店に立ち寄って「ほたて弁当」を購入するも、、、、ここんところ製造していないそうな!んん〜残念。そのまんま初田牛方面に道道を抜けて北太平洋シーサイドラインに入る。途中牽引の大型トラックが先行していたので、何処でブチ抜こうか考えていたんだけど、、、そのトラックの早いこと早いこと、、、。なかなか追いつかない。決して広くない道道なのに多分100kmは確実出ているんじゃないかな?途中に遅いワゴン車まで抜いていく始末。高さんと2人で
「おいおい!マジっすか?」ってしばし感心。これじゃ抜くどころか露払いになってくれて有りがたいかも?でも途中で落石方面に向かって行っちゃった。
俺達は花咲方面に向かう。で、お決まり?の車石へ、、、。実はその前に俺が行きたかった場所「ホームランやき」のお店。ここは地元では有名なお店なんだそうだ。

一応ラーメン屋なんだけど、かわいいお焼きも売っている。1個50円と破格な安さ。形は全国的に売られている大判焼や今川焼きなどの一種で小ぶりながらあんこがたっぷり入っていて外側は「ホームラン」って型焼きになっている。
10個はモシリバでの土産にして、高さんが二個買ってくれて1個を車の中で食べてみる。んん美味いっす!

何とも素朴な味わいって感じてしまった。場所も判ったし今度はラーメンでも食べてみようかな?今回は高さんに根室でしか食べられないエスカロップを食してもらいたくてラーメンはパスしちゃうつもり。
およそ5分ほどで車石の駐車場に到着。かろうじて雨は上がったみたいで、傘は持たずに散策。すると、、遊歩道の隣の花咲港なんだけど、正に雲海が広がっているように見えてビックリ。多分暖かい海水と冷たい風が霧のような低い雲を形成しているんじゃないかな?

ユックリ歩いて車石に到着。霧が前面の太平洋を覆っているからか、さかんに霧笛がなっている。これってちょっとウルサイ!

車岩もバックが曇っているから暗く見えるんだけど晴れていれば綺麗なのにな!って思う。
このあとは根室駅に向かって記念撮影。折角日本の最東端の駅に来たならば撮影しておいた方がいいでしょう。切符売り場で高さんに記念の入場券を薦める。

まずは根室駅の入場券と隣の東根室の入場券。隣の駅の切符はあとで理由が判りますよ!って話しておく。後でのお楽しみ。
それでは昼食にしましょうか?ってんで「ニューモンブラン」に入店。エスカロップ発祥のお店として有名なレストラン。今もって意見は二分しているんだけど、市役所裏の「ドリアン」も発祥の店として知られている。

どっちが正解かは判らないけど、車を止めやすいので、「ニューモンブラン」にしちゃった。
高さんには薦めたかったエスカロップを、俺は何にしようか悩んだんだけど、カツオムをオーダー。以前釧路でスパカツってのをオーダーしてビックリした経験があるんで、オムライスにカツが乗るとどんなものがくるのかな?ってゲソな期待をしたわけ。

で、高さんにはエスカロップが、俺には何処にでもありそうなオムライスにトンカツがトッピングされているだけ、、、。

何だ、、、ちょっとは期待していたのに、、、。それにケチャップの味付けがキツイからショッパイ。ちょっと失敗だったかな?こんなんだったら俺もエスカロップにしておけばよかった、、、。でも高さんは美味しいって言ってくれて何より。
食後のアイスコーヒーを飲んでから店を出る。高さんにお願いして、駅前のタイエーに立ち寄る。根室で数件あるコンビニなんだけど、ここの「やきとり弁当」を購入しておきたかった。って言っても さっき昼食食べたばかりだから、弁当にして持ち帰りして途中で食べるつもり。

出来ばえの弁当を買うのではなく、目の前で「やきとり」を焼いてくれるので嬉しい。できればすぐに食べてみたいところだけど、さすがに胃袋は拒否されるだろう。
ところで「やきとり」なんだけど、、、鶏肉ではなくて豚バラの肉。日本全国探せば豚肉使って「やきとり」っていうのを扱ってるのはそこそこある。例えば室蘭や、埼玉の東松山とか、、、もっとあるでしょうね。今回はタレとシオの小弁当を1個づつ購入。

出来上がるまでヒマなので店内を物色。北海道限定ではないのかもしれないけれど、インスタントのきつねうどん「どん兵衛」のシリーズに「焼うどん」なるものが、、、俺はこれって初めて見た。高さんにも教えてみたら、知らないそうだ。ってことは関東でも九州でも売っていないことになるのかも?もしかして隠れた北海道バージョンなのかな?
かさばるわけではないので高さんお買い上げ。俺も買おうかと思ったんだけど、、、荷物がすごくなりそうなので、最終日苫小牧で購入しよう。
代金を払って車に戻り出発。東根室駅に到着。何も説明しなければ判らない単なる無人駅なんだけど、、、、日本最東端の駅の碑が建っていて高さんも意味が判ったみたい。ついでに、「さっき根室駅で買った東根室の駅の入場券ってここなんですよ。」

「ちなみに以前礼文島行った時 稚内駅の入場券は買ってあります?」と聞くと買ってなかったそうだ。実におしい、、、。だって高さん九州の人だから、その気になれば最西端のJR佐世保線の佐世保駅や最南端のJR指宿枕崎線の西大山駅だって行けないことないのに、、そうすれば自力で東西南北の駅の入場券が手に入ったのにな〜実に惜しい!!って思っちゃった。
東根室駅を出ると本日の最終目的地である納沙布岬へ。まあ〜俺の経験上、たとえ行ったとして何も見えないだろうな!って判ってはいた。でも高さんにここまで来た軌跡だけはつけてあげたい。

駐車場は車がチラホラいる程度で、全然賑わっていない。土産物屋も休んでいるお店もあった。やっぱりそんなもんか、、、。折角なので望郷館2階での望遠鏡で北方領土を見渡してみるものの霧が凄くって3.7kmしか離れていない貝殻島すら見る事もできない。まあ〜何本かある納沙布岬の碑でも撮影して、、、4島の架け橋まで歩く。
そこだけは何故か観光客が30人ほど、、、、近づくと日本語ではなさそう、、、多分中国語みたいだから、台湾人の観光客かな?でも何で、台湾人の観光客が納沙布岬に?彼らは4島の架け橋をバックに写真撮影をしていた。

彼らの持ってるデジカメやビデオ、、、殆ど日本のメーカーだったけど、かなりの富裕層なのかな?やっと彼らが移動していったので高さんを撮影。ここは「やっぱり2月とかのめっちゃ寒い冬の方がよ〜く見えますよ!」って話すと、、、高さん ちょっと、、、だって。
車に戻るとき、大きなキャンピングカーが駐車していた。ナンバーは筑豊。これって高さんの地元同然じゃないっすか!ってんで、、、高さんいわく「俺のホークスの帽子と山笠のTシャツみれば、俺が福岡の人間って判るはずなんだがな〜!」ってウロウロするも、所有者は何処にいるのか?現れなかった。残念でした。
納沙布岬を後にして根室に戻る。途中、北方原生花園に立ち寄る。高さんに「この辺の光景、何か変だと思いません?」って質問するも、、、判らないそうな。

確かにそうかもしれない。「奥に立ってる木が斜めに伸びていません?」って教えてあげて納得してもらった。

そう、夏くれば判らないけど、真冬に来れば極寒の強風が次々と現れて木が真っ直ぐに成長できない場所なんだよね。俺も真冬に来て車から降りたことあったけど、寒いというより痛い!って表現が合っているもん。
遊歩道が整備されていて、そのミズナラまで行こうかと思ったんだけど、、、木道にはいたるところにポニーのウンチが、、、。

よけるのに精一杯で結局そばまでいくのはあきらめた。前来たときはこんなにウンチはすごくなかったんだけど、、、。
根室に来たなら俺の必須アイテム?であるオランダせんべいを購入していかなきゃ。

何度か来ているんでフィーリングで端谷菓子店さんへ。もっとも根室のコンビニであれば何処にでも売ってるオランダせんべい。俺は作っている工場に直接 購入しに行っている。実にマニアックでしょ。
高さんは初めて見たオランダせんべい。数個を購入して、せんべいを作っている作業を見学。実にシンプルなんだけど、、、奥が深いのかな?高さんもビデオカメラで撮影していた。
車の中で早速食べてみる。高さんには

「ベルギーワッフルの出来損ないと瓦せんべいをたして、2で割った感じの味です。
決して美味ではないけど、次々に手が出て、気が付いたらなくなっていたって言う不思議なせんべいですよ。」
って説明したんだけど、果たしてどう思ったのかな?でも不味くはないでしょ!
根室市内をスルーして道の駅「スワン44ねむろ」で休憩。特に目的があって止まった訳ではなく、昼にタイエーで購入した「やきとり弁当」を食べなくては。

お味は、、、んん〜冷めてなければ絶対美味しいでしょうね。作ってから3時間も経っちゃったから肉がちょっと硬くなりかけて電子レンジでもあれば良かったんだけど、、。

食後 展望台を散策して写真撮影を済ませて出発。これで今日の俺の想定していたプログラムは全て完了、あとはレンタカーを返却するだけ。
時々晴れ間は出ているんだけど、全体的には曇り空であることには変わらない。でも雨が止んで半日が過ぎたのでレンタカー返却後モシリバまでは合羽を着る必要はなさそう。

そうそう、今回は高さんビデオカメラを持ってるから「メロディーロード」を走破してこなくっちゃ。途中 川北付近で大雨!!!

あちゃ〜俺達20分後、バイクでここ走るんだよな〜

メロディーロードでの撮影も済ましてレンタカーを返却。やっと俺の相棒と再会。でも、、、、見れば見るほどゴールドウイングってでけ〜!!
俺のバイクが250cc位に見えてしまう。これでも逆車の750ccなんだけどね〜!ゴールドウイングにちょっとしたアクシデントがあり修復してレンタカー会社を出発。今年も有難うございました。

しかしミラー越しに見るゴールドウイングって実にカッコイイ!それに時々ブルーのパトライトを点灯させて走っている姿を見ると俺も欲しいなあ〜って思ってしまう。でもオプション込みで400万はちょっと、、、。やっぱ無理か。
折角2日もの日程があったのにも関わらず、Z750Sとゴールドウイングのランデブー走行は気が付けばたったの80km程しか走っていないのが残念だったかな?

モシリバには18時頃到着。今日も俺達だけかと思いきやハーレーが2台止まっていた。風呂に入ってから夕食。ハーレーのお客は伊藤さんと安藤さん。2人ともてっきり20代の青年かと思いきや30代なんだそうな。
彼らと共に残った焼酎と根室で買ってきたお菓子をなどをネタにまたまた宴会が始まる。彼らは学校の同級生で今は会社は別々だけど、付き合いが長いそうだ。まさに親友でしょうな。

今回何とか会社の休みをそれぞれ調整して道東までツーリングにきているそうだ。お決まりの焼酎と流氷のロックを呑んでもらう。口から火が出るんじゃない?
でも彼らは「九州の焼酎と北海道の流氷がコラボして関東の人間が飲むなんて超贅沢じゃないすか!」だって。
そうそう、「ホームランやき」を出してみんなで食べてみる。冷めてしまったんだけど、けっこう美味しかった。特にモシリバの奥さんには好評でレンジでチンして食べてみたりした。焼面にはしっかり「ホームラン」の文字と野球ボールの縫い目らしき柄もあってお茶目なお焼きに感じちゃった。

それと、帯広で買った花畑牧場の生キャラメル。これは伊藤さん安藤さんにも好評で、彼らは明日の宿を考えていないので、実際に買いに行きたいとまで言っていた。でも彼らは明日知床峠方面に行かれるらしい。決して無理ではないけど、帯広までだと走りっぱなしになってしまわないかい?

オーナーの中村さん含めた6人での宴会で23時で終了。早速部屋に戻って爆睡zzzzzzzzzzzzzzzzzz
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